2009年9月27日日曜日

高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。 スタジオジブリ・レイアウト展

サントリーミュージアム天保山

世間での人気ほどには、ジブリアニメに思い込みは無いつもりだったが、お客さんの会場の熱気と、各作品への思い入れは、やはりすごい、ストーリーというか、映画というかそういうものの力、影響力を感じる。

高畑という人は、最近は、当たる作品を作れていないようだけれど、過去のテレビアニメでの栄光を知る。

特別展「第62回式年遷宮記念 伊勢神宮と神々の美術」

大阪歴史博物館

20年に一度の式年遷宮、単に建物を建て替えるだけでなく、膨大な神宝と言われる工芸品が作られる。あまり知られていないが、大変な文化システムであって、また、神社独自の行事、新嘗祭なども淡々と行われている。それを支えるお金の流れが、どうなっているのかが、知りたくなった。

広瀬光治と西山美なコの “ニットカフェ・イン・マイルーム”

金沢21世紀美術館

コレクション展 「shiftー揺らぎの場」

金沢21世紀美術館

未完の横尾忠則ー君のものは僕のもの、僕のものは僕のもの

金沢21世紀美術館

ここは2回目、本当にここはいい感じの美術館で、県立美術館とこことで、金沢は、古典と革新のバランスをとっている


地方都市は、厳しいが、ここ金沢は実に成功している感じがする(させていることに成功している)

久隅守景展 -加賀で開花した江戸の画家-

石川県立美術館開設50周年記念

この美術館、初めてであったが、実に落ち着いた見やすい立派な美術館であった。
渾身のレトロスペクティブだが、初日、かなり空いている。

こういう展覧会は、あちこちから借りて来ないといけないので、やる方は大変だと思うが、実に勉強になる。

農耕図が立派で、有名な納涼図は、むしろ特殊な作品と思える。
作者の来歴があまり分かっておらないようで、その点、研究が進んでいない感じ。
若冲のように、作品に年齢を書き込まれないので、その点からも苦しい感じ。いつから書くようになったのだろう。どうも、印章もばらばらで、本当に全部、守景なのかとの疑念がよぎるが、誰にも分からないのだろう。

板橋の
英 一蝶、MIHOの若冲とともに、今年の3回顧展

2009年9月22日火曜日

青蓮院門跡 青不動ご開帳

青蓮院門跡で青不動が、公開されるということで行って来た。公開されるのはかなり珍しいことらしい。この機会を逃してはと思い、訪問したのだが、?なことが湧き上がってきたので、ネットを汚しておきたい。


公開の理由


公開の理由は、ホームページなどにはそのようなことは、書かれていないのだけれど、現地の立て看板には、未曾有の経済危機からの救済のためとか書いてある。これは、いかにもとって付けた感で、ほんとに、これを公開したところで、経済危機から脱出できると思っているのだろうか?というか、この世の、現在の最大の問題を、経済危機と考えていること自体、宗教者としてどうなのか?と思う。
それは、この寺が、経済的なこと(よく分からないが、寺の増改築、建て増しをしたいらしい)にしか興味が無いのではないのだろうか?

やむなくこれまで3回公開した。

現地の説明にやむなくこれまで3回公開した。と書いてあった。報道によると、大阪万博で公開されたことがあるようである。しかし、やむなく、って何なのか?
文化財は、寺のモノではなく、大げさに言えば、人類全体のモノであって、このような貴重なものは、可能な限り公開するべきであると思っているので、この言い草はひどい。

しかも
同門跡のホームページには、
平安時代より現在に至るまで、ほとんど一般公開されていませんでした。
青蓮院では初めての公開
と、やたら、値打ちを付けようとして、3回の公開について触れていません。
いちいち、胡散臭さを感じるのは、私が、うがちすぎなのでしょう(か)

公開期間

大事な絵画文化財の公開としては、異例に長いように思う。

公開期間が、9・18~12・20と3ヶ月もあり、しかも、毎日、9:00~17:00 18:00~22:00の12時間も公開されている。
かなり強いライトで照らされていて、逆に、白光りして見にくい感もある。ろうそくも絵の前で灯されていて、そもそも、温調が効く、空間にも置かれていない。絵画には、良くないように思う。

このような環境と、公開時間は、通常、国宝、重文の絵画作品には、文化庁が許さないはず。どうなっているのだろうか?特に公開期間は、1ヶ月以下が決まりではないのだろうか?
金のためなのだろうか?本当に大丈夫なのか?

『追記』
こちらの記事http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20090923ddlk26070245000c.html
によると、万博での公開は、わずか、というより、真っ当な20日間であったようで、今回の公開期間の長さは異様です。


国宝の中の国宝?

国宝中の国宝という表現もあったが、誰が決めたのか?それほどのものなのか?勝手なこと言うなと思う。

MIHO MUSEUM 2009年秋季特別展 若冲ワンダーランド

若冲ブームなので、へそ曲がりな私はどうしても斜めに見てしまうのだけれど、月夜白梅図は良いです。スポットライト形式の展示ルームは、ここの特別室という感じなのですが、その展示形式によく合ってます。バークコレクションのこのタイプの作品もここで見ましたが、とにかく若冲の梅図は良いです。これだけで、ここまで来る甲斐ありです。

紫陽花白鶏図も良いです。もう少し明るい光で見たいが。

目玉は、象と鯨図屏風でしょうが、これはでかい。象と鯨を描くには、でかくなければと思ったのでしょうかやたら大きい。しかも、この左右は、そもそも同じ紙でつながっていて、そのような紙は、その当時の日本にはなくて、中国からの輸入しか無かったとのこと(美の巨人、狩野博幸氏)

この展覧会、初出の作品もかなりあるようですが、楼閣山水図もそのひとつで、若冲の見つかっているもので唯一の山水図らしい。これも、独特の構図。鑑定が難しそうな気がします。

2009年9月21日月曜日

道教の美術  TAOISM ART

道教という切り口がなじみがないので、取っ付きが難しい展覧会である。

内容は濃厚で、じっくり見れば、勉強になるタイプ。