2009年11月29日日曜日

幕末浮世絵アラカルト 大江戸の賑わいー北斎・広重・国貞・国芳らの世界ー

伊丹市立美術館

歌麿 抵抗の美人画 (朝日新書)

情報の少ない歌麿について、よくまとめたなと思わせる。虚実ぎりぎり感。
よくわかっていない江戸時代と浮世絵史について少し理解する。

2012

荒唐無稽のご都合主義と恐ろしいまでの映像技術、映画とは何かと考える。
でもストーリーに工夫があればと思うが、馬鹿(世界中の)を相手にしている映画だから、変に小難しくしたくないのだろう。
理屈抜きに楽しむべし。
しかし、なぜ、ハッチが閉まらないと、エンジンが動かないのだろうか?
なぜあの基地は、恐ろしい距離の大陸移動を経ても壊れたりしなかったのだろう。

2009年11月27日金曜日

パルプ・フィクション

1994年の映画、当時見ているが、ストーリーをまったく覚えていない情けなさ。空気感はさすがに覚えているが。
今見ても、面白い。かっこいい。

2009年11月23日月曜日

曲がれスプーン

アシッド映画館で紹介されていたから見た。そうでなければ見ていなかっただろう。
イングロリアスバスターズの練りに練ったストーリーと、重い内容を見た後では、実にゆるい話に思える。比べては駄目だが、しょうがない。それほど、イングロがすごいのだが、それはともかく、このゆるい感じも好きではある。物語に変な破綻とか、無理なところがないいい感じのファンタジーコメディーになっていると思う。
ストーリーでは、最後のところで、もう一ひねりあるのかと思ったし、欲しかった。

若冲ワンダーランド

11月21日 3連休初日、会期も後半になっているが、それほど混んでいない。空いていると言っても良い状態。とにかく遠すぎるのだろう。

終盤の目玉は、枯木鷲猿図と思った。この木のうねり、紅蓮のような木のうねり、木に木が絡まる凄まじさ、そこに鷲と猿が対置される。

この展覧会、ほとんどが個人蔵の作品、というか若冲の作品がそうなのだろうけれど、それに、複雑な展示替えで、大変な労力と手間がかかっている感じがある。

2009年11月22日日曜日

画題

菊慈童

イングロリアス・バスターズ

これも面白かった。
よく練られたストーリーであることが印象的で、
いつもタランティーノ節がかすむ感じ。
残酷描写が所々出るのが難。

ゼロの焦点

普通に楽しめた。1点、難を言えば、社長の行動が理解しづらい。
原作も旧作も見ていないので、よくわからないが、原作に本作に無い説明があるのだろうかと思った。
彼のストーリーまでは、盛り込めなかったのかと。

撮影の一部が韓国のオープンセットで行われた様子。
冒頭、電通-東宝製作と出る。

広末涼子大活躍である。

しかし、失踪する憲一のやろうとしたことが、市川海老蔵と重なってしまうのは私が下世話なせいだろう。

2009年11月15日日曜日

扉を開ける

島袋道浩のこの作品は美術を美術という言葉で納められない領域まで広げようとする試みであるように思えて空恐ろしい雰囲気までたたえるのである。ヘルメットをかぶり、もし気分が悪くなったときのために警報ブザーを持たされる。そんなものが美術か何かであるのかどうかが良くわからなくなる。
天井から鍾乳石のように垂れ下がるのは、海の塩であろうか?これ大丈夫なの?

2009年11月14日土曜日

シンポジウム「オーラル・アート・ヒストリーの可能性」

11月14日(土)B1階講堂にて 午後2時から午後4時30分まで(開場は1時30分)◇

オーラル・ヒストリーとは、語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史です。広い意味では、それを口述史料として記録・保存し、研究することも指しています。
近年、様々な分野で聞き取り調査の重要性が認識されていますが、戦後の日本美術について知り、理解を深めるうえで、オーラル・ヒストリーはどのような役割 を果たすことができるでしょうか。他方、美術家たちにとって自らの過去を語ることはどのような意味を持つのでしょうか。本シンポジウムでは、日本美術オー ラル・ヒストリー・アーカイヴのメンバーと、これまで聞き取りを多く行ってきた研究者、学芸員、批評家が、美術におけるオーラル・ヒストリー、すなわち 「オーラル・アート・ヒストリー」の可能性について討議します。

プログラム:
14:00-14:05 開会挨拶 池上裕子(大阪大学グローバルCOE特任助教)
14:05-14:25 「オーラル・アート・ヒストリーとは何か」加治屋健司(広島市立大学准教授)
14:25-14:45 「オーラル・ヒストリー・アーカイヴの日米比較」(池上裕子)
14:45-15:05 「言葉がかたちになるとき-具体美術協会会員連続インタビューの事例を中心に」尾崎信一郎 (鳥取県立博物館副館長)
15:05-15:15 質疑応答
15:15-15:30 コメント1 前田恭二(読売新聞文化部次長)
15:30-15:45 コメント2 北原恵(大阪大学大学院文学研究科教員)
15:45-16:00 コメント3 建畠晢(国立国際美術館館長)
16:00-16:25 全体討議
16:25-16:30 閉会挨拶(加治屋健司)
司会進行:粟田大輔 (東京藝術大学非常勤講師)
※当日の都合により予告なしに変更する場合がございます。予めご了承ください。

料金:無料
定員:130名・自由席(整理券の配布はございません)

第4回 福岡アジア美術トリエンナーレ 2009

2時間ほどしかなかったが、濃厚な内容で、簡単にコメントしてはいけないように思える。
客は少なかった。

超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)

やたら押しの強い本である。俺はすごい、すごいと、ぐいぐい来る。いやみがある。
美術館の先端状況を知るには良い本だと思う。

2009年11月8日日曜日

ボルゲーゼ美術館展

美術の基本という感じがする。私の中ではこういう絵画が基本という感じがする。ベースに帰ってきた感じがする。決して名作、傑作の連続ではないのだけれど、
ラファエロは良い。惹句に惑わされているのではない。
ベースの中のベース。基本の基本。永久に見続けていたい。

「いけばな ~歴史を彩る日本の美~」展

天使の恋

だめだった。あー、また、だめだった映画。
寒竹ゆりという監督が、岩井俊二関係、傑作虹の女神がらみなので、期待したが失敗。
携帯小説ということを知らないで、見たので、予防ができていなかったこともあるが、ストーリーがひどい。人物の設定がひどい。私の倫理観では、この主人公、極悪すぎて、少々悔い改められても、納得いかないのである。
最大の欠点は、ストーリーをせりふでしゃべらせて、なぜ、そうなったのかを映像で納得させれていないからではないかと思う。
雨の使い方は、師匠譲りかもしれないが、それがあざとく感じるのである。
しかも、長い。2時間は長い。


神戸ビエンナーレ2009 招待作家展 LINK-しなやかな逸脱

13 :00 ~14 :30
講演会・レクチャー
無料
事前申し込み :不要
特別展
親交の深いお二人のスペシャルトーク。

出演:榎忠氏、島袋道浩氏
定員:250名
参加費:聴講無料
☆申込不要、直接会場へお越しください。
ギャラリー棟1階 ミュージアムホール

両氏の芸術と人柄を理解できて、面白く、わかりやすい対談であった。
榎忠氏が、展覧会を作る関係者の努力が必要というようなことを言っておられた。
島袋氏は、芸術は、あんなこと(ローズとか、たこを追っかけるとか)をやるような人が自分の親とかでなくて良かったなと思ってもらえるようなもので良い、ということを最後におっしゃっておられた。
この島袋氏の言葉はすごい。美術の領域をそこまで広げるのかという感じ。

2009年11月7日土曜日

生命保険のカラクリ (文春新書)

自社のネット保険の宣伝ではないかとの疑念を持ちながら読み続けなければならない本ではあるが、生命保険に対する従来からの疑問に答えてくれる本である。
部分部分の内容は面白いものだが、全体の構成、流れが迷走し、全体としてまったくまとまりがない。編集者の問題か?

2009年11月5日木曜日

週刊文春『私の読書日記』鹿島茂2009年11月5日号

・イスラーム世界の論じ方 
・ケンペル 礼節の国に来たりて

2009年11月4日水曜日

クアトロ・ラガッツィ―天正少年使節と世界帝国

多分、5年位前に読んで、2回目である。長かった。
前回に比べてぐっと理解が深まった気がする。

序文がすばらしい。何度読んでも。

アシッド映画館 関西学院大学学園祭

~関西学院大学学園祭参加決定!!~

今年も関学の学園祭に参加することになりました!
日時: 11月3日(火・祝日)15時開演
出演: 平野秀朗・鳥居睦子(途中参加)
会場: 阪急甲東園駅下車
関西学院大学 上ヶ原キャンパス第5別館 2F
料金: ¥1000(当日券のみ)
(※当日券はお昼12時から会場前にて発売。売り切れの際はご了承下さい。)


アシッドのイベントは、3回目、あまり期待していなかったこともあるのか面白かった。(この前に見た森之宮のイベントはちょっと合わなかった)約束どおり、詳細は書かないが映画をめぐる物語は面白い。
時代の大きな変化も感じることができた。つまり、平野氏が感じておられるであろう、金勘定ばかりが先立って、「面白い」映画がなくなっている時代の寂しさという図式を理解できたことは大きい。
そして、そんな時代だからこそ、このような情報判断番組は必要なのだと思う。再開を期待する。







2009年11月2日月曜日

「山本芳翠 《浦島図》 をめぐって」

【講 演 会】  当館講義室にて 午後1時開場、午後2時開演 先着 各50名
          ① 11/ 1 (日) 「山本芳翠 《浦島図》 をめぐって」
                    講師 : 高階 絵里加 (京都大学大学院人文科学研究所准教授)

怒涛の2時間、疲れてか途中退出される方、ちらほら。

この方の講演は初めて、お父さんの「フィレンツェ」で、イタリアの寺院か何かで、休日に無理に入れてもらって、仲良くなってしまった娘(あやふやな記憶ですが)というのが、この方か?と思うと、時間の流れを感じるのである。
講演内容とは何も関係はないが

浄土寺

快慶の快作。
で、でかい。
昼過ぎに行ったが、まだ暗い。西日の入る夕方が良いようである。

御即位二十年記念「第61回 正倉院展」

え、これだけなの?と毎年思う。

2009年11月1日日曜日

わたし出すわ

もう少し分かりやすい話にしてほしい。
やりたいことが分かるのに語れていないと思う。
一番象徴的なのは、魚住サキという主要人物が殺されるのだけれど、何故殺されなければならなかったのかが分からない。2重の意味で分からないのは、ストーリーとして殺されることで何を言いたいのか、私には分からないし、また、そもそも、どういう経緯で殺されたのかも分からないのである。
この後に見た沈まぬ太陽の濃厚さとの大きな格差。いや、こういう表現、ストーリーがあってもいいのだけれど、それにしても分からないのである。

そういえば、森田芳光の前作は、小西克哉に、作る意味が分からない、こんなのを作っていたら、好調な日本映画がだめになると、言わしめ、狩野博幸には、まったく腹が立つ、そもそも黒澤に対する尊敬が無いと言わしめた、かの椿三十郎であることを思い出した。
いや、なぜ、これを見に行こうと思ったかといえば、ハルに変に感心した記憶からだが、前作がこれなら、普通に考えて2連敗、もうこの人、だめなのかもしれない。

沈まぬ太陽

http://blog.excite.co.jp/ogawatakao/11460134/
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51301611.html